大エルミタージュ美術館展 オールドマスター西洋絵画の巨匠たち

2017/3/18(土)〜6/18(日)休館日5/15(月)

森アーツセンターギャラリー 六本木ヒルズ森タワー52階 〒106-6150 東京都港区六本木5-10-1

コラム「エルミタージュ浪漫」

〈第16回〉ネヴァ川クルーズで水の都を堪能

 ネヴァ川に沿って建てられ、その支流や運河が街中を縦横に行きわたるサンクトペテルブルクは、「水の都」と呼ばれる。
 その風情を楽しむのに、うってつけの手段がある。ネヴァ川や運河を巡る観光船に乗ってしまうことだ。

エルミタージュ美術館近くの乗り場に停泊する観光船エルミタージュ美術館近くの乗り場に停泊する観光船

 観光船の乗り場を見つけるのは、さほど難しくはない。至るところにあるので、町を歩いていれば、自然に目に入る。
 エルミタージュ美術館や、その隣の旧海軍省に近いネヴァ川の畔にも、乗り場が並んでいる。会社ごとの競争が激しいらしく、観光客への呼び込みがうるさいくらいだ。

ネヴァ川観光船の航路地図。海へ行くものや街中の運河を巡るものなどコースは多彩。ネヴァ川観光船の航路地図。海へ行くものや街中の運河を巡るものなどコースは多彩。

 コースはいくつか用意されている。所要時間の目安は1時間〜1時間30分ほど。
 レストラン船でのクルーズもあり、ロシア料理に舌鼓を打ちながら、歴史ある街並を見学することができる。

レストラン船の料理の一例、チキン・カツレツ。船内で調理する。レストラン船の料理の一例、チキン・カツレツ。船内で調理する。

 例えば旧海軍省前から、ネヴァ川の河口を往復するコースの場合、エルミタージュ美術館や、町の発祥地であるペトロパヴロフスク要塞などを左右に眺めながら出発。
 日露戦争の時に日本海まで来た軍艦アヴローラ号(オーロラ号とも。現在は記念艦として係留)や、2018年ロシア・ワールドカップの会場となる新設のスタジアムなど、新旧の名所のそばを通る。

ロシアの歴史を見つめてきた軍艦アヴローラ号。ロシアの歴史を見つめてきた軍艦アヴローラ号。

 壮麗な建物が並ぶなか、とりわけ美しく、そして気品に溢れるのが、やはりエルミタージュ美術館だ。
 正面入口は、川の反対側だが、水上からの景観を考慮していることが、よくわかる。

ネヴァ川から眺めたエルミタージュ美術館ネヴァ川から眺めたエルミタージュ美術館

 ピョートル大帝も、エカテリーナ2世も、このような風景を眺めながら、ロシアの発展を誓ったに違いない。

■菅谷淳夫 プロフィール
美術ライター。アート関連のほかにも、旅、鉄道、評伝など幅広い分野の記事を執筆。
『小学館版 学習まんが人物館 レオナルド・ダ・ヴィンチ』のシナリオを担当。

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