第3章 フランドル:バロック的豊穣の時代

ダーフィト・テニールス(2世)《厨房》

ダーフィット・テニールス(2世)《厨房》

魚をはじめ、様々な食材が無造作に置かれ、奥には調理のための火も見えるが、ここはまた犬たちの天国にもなっている。画中の人物とも折り合いは悪くなさそうだが、いつ「悪さ」を始めるとも限らない。一見、写実的だが、鳥獣戯画的な面白さも兼ね備えた絵である。

1646年 油彩・カンヴァス
 ©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18