第5章 フランス:古典主義的バロックからロココへ

ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール《盗まれた接吻》

ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール《盗まれた接吻》

接吻を盗まれた女性は抵抗らしい抵抗もせず、むしろ青年の方に身を寄せている。彼女が気にしているのは、視線の先(画面右)の隣室にいる人々に気づかれないかということ。フラゴナールと、彼の義理の妹で弟子だったマルグリット・ジェラールとの共作説が有力である。ドレス等に見られる克明、繊細な細部描写はマルグリットによるものとされる。

1780年代末 油彩・カンヴァス
 ©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18